小貫さん
1,000人の営業を見てきた
コンサルタント。
「シナリオ」営業 相談室 vol.007
営業エキスパートの小貫さんが、今日から使える営業のポイントをわかりやすく解説します。
1,000人の営業を見てきた
コンサルタント。
1年目の新人営業マン。
営業トークが弱い佐藤くんは、商品デモが苦手。
説明ベタは受注につなげられない?
1,000人の営業を見てきた小貫さんに、しゃべりベタでもデモで勝つ方法を聞いてみました。
Point
商品を説明するデモが苦手です。どうやっても上手くいかなくて。デモに頼らない方法なんて...ありませんよね?
商品デモをうまく使わないなんてもったいないですよ! デモは、商品の使い方を実演したり実際に商品を触ってもらうことで、お客さんが買うことへの不安を解消できるメリットがあります。いわば、クロージングに向けての「最大の武器」になるんですから。
特に実物が見えなくて、お客さんに前提知識がないサービスの場合には、デモの出来が、受注・失注に大きく関係してきます。
例:スマートフォン
例:デジタルサービス
Point
じゃあやっぱり、僕にはムリかも。僕のような話ベタには、デモを攻略するのは難易度が高すぎます。
そんなことはありませんよ。デモにしゃべりの上手さは関係ありません!
私はこれまでたくさんのデモを見てきましたが、説明が上手い人でもお客さんがしっかり理解できてないことが、実は多いんです。
えっ!? しゃべりよりも大切なことがあるんですか?
重要なのは、しゃべりの上手さや流れるようなトークよりも、「お客さん自身に、そのサービスを使っているシーンをどれだけ具体的にイメージさせられるか」にあります。
お客さんがそのシーンを具体的にイメージできる > しゃべりの上手さ、流れるようなトーク
Point
お客さんの頭の中で、そのサービスを使うリアルなイメージが広がると、
自然とお客さんの方から質問が出てくるものです。
「こう使ったらどうなるんですか?」
「ほかにこんな機能はないんですか?」
先日新しいスマホを買ったんですが、店員の説明を聞いているうちに、自分が使っているシーンが浮かんできて、あれもできるかも、これもできるかなと考えていました。でも、自分が担当する企業向けの営業の現場では、そんなにうまくいくものでしょうか?
たしかに、営業の現場ではそんな都合の良いお客さんだけではありません。
だから、お客さんが頭を使ってくれなくても、理解をできて質問が浮かぶようにする必要があります。
大切なのは「流れ」です。いきなり機能の説明から入るのではなく、相手の立場から「こんなときに使えますと」という活用シーンの説明があるとよいでしょう。とくにB2Bの場合では、お客さんの業務の流れに沿ってデモをすることが求められます。
機能ではなく、活用シーンを説明することで、お客さんの実感を引き出していくということですね。さっそく試してみます!
デモをうまく活用できる営業は成功する。
デモの上手さは、トークのテクニックではなく、顧客に活用シーンを具体的にイメージさせれるかである。